アニメ版ダイナミックコード・あらすじ
今注目のアーティストが多数所属している音楽事務所兼レコード制作会社「DYNAMIC CHORD(ダイナミック コード) 」。
華やかな世界に身を置く16人のバンドメンバーが、様々な出会いや別れを経て、それぞれが目指すステージに向けて奏でていく軌跡――。
日本の四季を背景に彼らのリアルを描いたドキュメンタリームービーが、今、幕を開ける。
2017年放送当時の状況について
2017年10月。ネット界隈・ニコニコ動画でとあるアニメが話題になった
冒頭から雨の中屋根のないオープンカーを走らせるイケメン
それをベランダから見ている後輩
頭がおかしくなったんじゃないかと冗談を飛ばす隣人
美しい桜並木の中、物憂げな表情をした彼は地平線へ車と共に消えていった…
1話の冒頭からあまりにもぶっ飛んだ描写が画面に散りばめられ
OPでも独特なLive2Dを使ったライブシーンが登場
キャラ以外の作画はどこか低予算感が溢れる画面美術
セリフの少ない脚本構成等々…
ネットユーザーからしたら
ニコニコ動画初期から散々おもちゃにしてきた作画崩壊アニメと被り
1話の時点でまとめ記事界隈でもク〇アニメとして取り上げられた
しかし当時の私は
元々ギャルゲー原作アニメ好きという事もあり
その中でも異色作や王道作を草創期から制作していた影山楙倫氏の事を知っていたので、何か書籍に演出意図が書かれたものがないだろうかと興味を持ち調べた
そして検索した結果
なんと2017年10月放送時に
PASH、オトメディア、アニメディア三誌において
どれも影山楙倫監督がインタビューに答えていたものが掲載されていた
2017年当時で、影山楙倫監督のインタビューが載った記事があるという事を、ネット界隈で書かれていた事がほぼ無い現状でもあったので
ダイナミックコードのためというよりは
私が愛してやまない2004年放送下級生2~瞳の中の少女たち~の謎の存在・岸田シュンの正体を知るために早速購入した。
実は下級生2~瞳の中の少女たち~は
ムック本が作られる事もなく
2017年時点で原作ゲームelfの有志ファンがネットで公開していた情報では
メガミマガジン2004年9月・10月号にしか特集記事が載っていないというサイトページだけが残っていた
(※2022年に自分で文献を探し直した結果、実は他にメガミマガジン5冊ほどに特集が組まれていて、そちらに影山楙倫監督のコメントがかかれていたという、悲しい現実に関する話は別記事で…)
そちらの記事では影山楙倫監督のコメントは書かれておらず、
さらに当時購入したDVD・DVDBOXのブックレットにおいてもスタッフインタビューが一切なく
下級生2~瞳の中の少女たち~の最終話。岸田シュンの正体に関して
13年もの間、ネットに掲載されていない状況でした
そんな経緯もあり、影山監督の最新作2017年放映ダイナミックコードのインタビュー記事を手に入れて、私は喜びに打ち震えました
なんとそこには、2004年の時点で画面作りに含まれていた要素を、3冊に渡って答えていたのです
ただ、監督自身のコメントは
日本ならではの四季や独自の場所を背景としてゲームでは見られなかった
16人の魅力を引き出そうとしました。
悩みや葛藤の中で生まれる彼らの心の交流を、表情や視線、背景といった点で表現しました。
このような事を言っても、現代の受け手がそれを感じる事が出来なければ、ハッキリいって監督の意図を伝わっていないとも言えます。
しかし私は、2004年に放映された下級生~瞳の中の少女たち~や、1996年に作られた同級生2のアニメは、dアニメで視聴済みだったので
「待ってくれ、この監督は20年前からこんな感じだし、OP職人としても数多く手がけていて、こんな感じに日本の四季をとにかく使う人なんだ」等々
確かに影山楙倫監督が2017年において、このような演出や意図をインタビューで話した所で、分からないものは分からん。という意見はその通りですが
この人は元々こういう人だから、そこを知った上で視聴すると、見えてくるものがあるくらい画面演出を技術的なものでまとめ続けてきた監督さんだから、ク〇アニメかもしれないが、ちょっと待ってくれ
とその点においては
とにかく当時ネット媒体を通して影山アニメ視聴ユーザーとして弁明したりしてました
その結果、なんとPASH編集部様が影山監督インタビューの全体公開という粋な計らいをしてくれたり
公式ソースが登場した事で
ただの笑いものにしていた層の中から考察するものも現われ
はたまた作画のおかしいシーンはでも面白いよねとニコニコ独特の盛り上がりでダイナミックコードを愛する者も登場し
様々なファン層に愛されながら、毎年一挙放送が行われるぐらいの一代コンテンツとしてネットに名を刻んだ
あくまで私としては、影山楙倫監督の過去作がお気に入りだったので、監督の作風についてネットで紹介はしましたが
ダイナミックコードのためというより、影山楙倫過去作アニメのために行動しただけなので
放送後もダイナミックコードについて考察やBD作画比較をしてくれるファンには頭が上がらないです。
なによりダイナミックコードの盛り上がりに関しては、影山楙倫監督が2017年放送時に三誌においてインタビューに答えてくれた事がターニングポイントでもあり
監督のおかげでダイナミックコードだけではなく、過去の文献が探す事が困難だった下級生2~瞳の中の少女たち~の演出意図を知る機会になったことになったので
2004年の時を得て、13年越しにギャルゲー原作アニメファンの怨念が浄化されたといってもいい出来事でした
そしてあれから5周年を迎えた2022年10月…みなダイナミックコードの事を思い返している中、11月になんと5年ぶりに影山楙倫監督の新作アニメが発表された
そのニュースをうけ私は
ダイナミックコード放送時の事を思い出しつつ
このブログで改めて影山楙倫監督の文献を集め、特集を始めた
そんな話でした