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🔶SchoolDays (スクールデイズ)アニメ版 を紹介&総評

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原作

オーバーフロー


監督    

元永慶太郎


シリーズ構成

上江洲誠


脚本    

上江洲誠

日暮茶坊

秋月ひろ

名田ユタカ


キャラクターデザイン

ごとうじゅんじ


音楽

大久保薫


アニメーション制作

ティー・エヌ・ケー


製作 

School Days製作委員会

放送期間    

2007年7月 - 9月

 

話数    

全12話

 

 

 

SchoolDays (スクールデイズ)を視聴したので紹介&批評

 

 

1.どんなアニメ?

 

 

どんなアニメかどうかは、事前に別記事でまとめて紹介させて頂きましたので、そちらを勧めさせて貰います。よろしければ是非どうぞ~

 aikawa-nagisav.hatenablog.com/entry/2020/12/

 

 

 

 

 

2.前書き

 

 

このアニメは青春群像もの。そして暗黒青春ものとして作られたギャルゲー原作アニメなので、他のギャルゲーアニメでは見られない光と闇な描写がそこそこあり、オンリーワンな作風を生みだしています…!

そしてそれの演出がかなり素晴らしいアニメなので紹介していきます!

 

 

 

 

 

 

3. 個人的な見所1・1話と2話の恋愛ドラマな演出

 

 

主人公伊藤誠はヒロイン桂言葉と未だに話したことがない関係だったのですが、好きになり、たまたまそれに気づいたお節介焼きの西園寺世界が二人が会話する機会を作る、といった所から始まります。

よくある恋愛ものみたいなスタートですが…

 

世界がただ応援するだけでなく、誠の事を実は好きで所々アプローチしてくるので(1話のラストでのキス等)、1話時点で三角関係らしきものが形成されており、先が読めない展開になっている所が面白いです。

ギャルゲアニメというよりドラマアニメというか

2話では序盤のデートで誠がハリキリすぎて言葉がノリについていけなく終わり、誠が世界にその事を話したら怒られるという展開から始まります。

そこで女の子というものはこうした方が良い的な解説も入り、恋愛での失敗に対してしっかり描写している所がしっかりと恋愛の失敗を演出しつつ、誠だけではなく言葉の失敗も世界がフォローして、男の子はこう思っている 的な事で相談に乗るシーンもちゃんと描写していて…

個人的には、そういう生生しい恋愛をギャルゲーアニメではあまり見た事がなく

ちゃんとスタッフの恋愛経験談を活かして、失敗からの相互理解をテーマに置いていて感心しました…!

 

この1話2話から、しっかりとこのアニメで恋愛を描きたいという心意気を感じて、このアニメを他人に推すようになった要因にもなった大好きな回です

 

 

あとは2話の最後で、言葉から誠にキスをするシーン。

このアニメは毎話ラストの引きを意識して制作されたとの事なので、かなり続きが気になる構成で終わっていきます。

こういう所がドラマのようで、現実味を帯びたギャルゲーアニメになっているのかも

 

 

 

 

 

 

 

 

4. 個人的な見所2・5話の雨に濡れて抱き合う演出

 

 

2話以降進展があり、誠が求める事に対して言葉はもっと奥手にやっていきたいという感じで、すれ違いが起きていきます。

そんな中誠の相談に乗った世界が、"特訓"という名目で誠の押しに耐えられず流されてボディタッチを受け入れていく流れになります。

 

そして世界の元へ行き、雨の中駅前で抱き合うシーンがあるのですが…そこで流れる挿入歌や雨の演出が素晴らしくて、オススメの名シーンです!

とにかくこの恋愛アニメは、挿入歌が流れるシーンが特に凝っているので、めちゃくちゃ推しています…!

 

展開やセリフだけでなく、視覚的にも…とにかく凄い…!と思える演出が多く、個人的にはギャルゲーアニメの中でも最高峰の出来だと思っています…!

ドラマ寄りのギャルゲーアニメをオススメするとしたら、まずスクイズを勧めます…!

 

 

 

 

 

 

5. 個人的な見所3・6話はなんと1人原画で特に良作画な回

 

 

そして6話のラストで、言葉に誠と世界の関係がバレてしまうシーンがあるのですが、そこの演出も最高です…!

挿入歌が流れる中、かなり腕利きのアニメーターさんが一人原画をなさっていて動きがぬるぬる動きます…!(田中宏紀氏 例・チェンソーマン3話、呪術廻戦等。凄腕で評価されているアニメーターさんです)

 

二人の逢瀬を目の当たりにした言葉の描写も切ないです…!

5話、6話と挿入歌を絡めた名シーンが続き、大変見応えがあり好きな回です…!

 

 

 

 

 

6. 個人的な見所4・10話での誠が言葉を振る流れになるシーン

 

 

6話以降また色々あり、誠が求める事に対して世界とも食い違いが起こるようになり、彼は面倒を避けていくようになっていきます。

そんな中、世界の親友である刹那の立ち合いの元、たまたま会った言葉に対して恋愛関係をやめる宣言をします。

それを聞いた言葉が膝をつくリアクションや、誠が目線を逸らしながら振るシーンはなかなかせつなくて好きです!

これ以降、誠が戸惑いながらも流れに身を任せて堕落していき、そういう罪悪感も演出されていて素晴らしいと感じました!

 

 

 

 

 

7. 個人的な見所5・11話で誠が言葉と再会し吐露するシーン

 

 

10話以降、誠は様々な女の子と肉体関係を持つのですが、世界が妊娠?(想像妊娠?)した事を学校で暴露され、誰も関係を持たなくなってしまいます。

クリスマスの日に世界の元から誠は逃げ出し、イルミネーションに照らされる町で

 

「なんで俺こんな目に。ちょっと前まで全部上手くいってたじゃないか。なのに…何で」と呟きながら町をさまよいます。

そこで言葉と再会するのですが、失恋で精神が壊れかかっていた彼女は目が虚ろで、目の前に誠が入る事に気付いてません。

 

そこで誠は彼女を心配するのですが、まだ誠の事を大切に思っていてくれる言葉の発言を聞いて、

「ごめん…俺…知らなくて…ごめん」と懺悔し、二人は抱き合い…

言葉の目にハイライトが一つ戻り(最大は3つ)11話が終わります

 

個人的に11話はめちゃくちゃ大好きで、このシーンを見るためだけにでも、スクイズを見るくらいとても気に入っています…!

挿入歌のタイミングや演出も最高ですし、散々悪い事をしてきた誠がちゃんと反省する所も素晴らしい!

 

大体ギャルゲー主人公はやらかしすぎても、周りから咎められない事がかなり多くて、ある意味それがギャルゲー特有の世界観を築いているのですが…

スクイズに関しては、そこをしっかり言及して反省する機会を与えているので感心しました…!

 

 

誠の「俺…知らなくて…」というシーンも、スクイズは少年少女達による話がテーマなので、大人が介入してくる描写は限りなくありません。

なので過ちを自分で正さないといけないので、かなり脆い世界なんですよね

 

 

 

叱ってくれる大人や管理してくれる大人がいないと少年少女にこんなに影響があるのか…と見ていて私は感じました…!

そういう脆さをしっかり表現なさってくれているので、自分の中ではギャルゲーアニメの中でも指折りに入るくらい好きです!

 

 

 

 

 

8.個人的な見所6・12話で誠が反省し言葉と再び歩みだす決意をするシーン

 

 

12話になり世界に言葉との関係を問いただされるのですが、結局は誠は言葉を選び世界との関係は破棄します。

そして言葉とよく会っていた学校の屋上で、反省の言葉を伝えこれから二人で生きる事を誓います。

 

 

そして今まで誠はキスをする際に真っ先に口を差し出していたのですが、お互いに額を合わせた後に慈愛を感じながら二人は幸せなキスをして終わります。

 

 

…ただ言葉に対して誠は反省出来たのですが、世界に対してはフォローが足りずに、惨劇が起きてしまいます…

この後は原作ゲームのBADENDが血みどろな感じで、原作ユーザーのために作られた惨劇シーンなのでスルーします笑

 

 

 

 

 

9.個人的な見所・まとめ

 

 

特に好きなシーンは上記のものになります…!

もっと絞るとしたら、2話の世界の恋愛アドバイスシーン、5話の雨の中での告白シーン、11話の誠と言葉のシーン、辺りがめちゃくちゃ琴線に触れて、一気のこのアニメに興味を持ちました…! とにかく演出が凝っていて大好きです!

 

5話・11話で流れる挿入歌は「涙の理由」という曲なのですが、同じ曲なのにシチュエーションが絶妙に違くて、ホントこのアニメを作ったスタッフはよく考えているなぁと感動しました…!

なんだかんだいって皆成長しようとあがいていく、泥臭い恋愛群像劇が気に入りました!

 

 

 

 

 

10.西園寺世界に対するフォロー

 

 

見所シーンでは世界ちゃんにあまり触れませんでしたが、私は彼女が裏主人公だと思ってます…!

誠と初めて話す前から、刹那が誠が好きな事を知りつつ、自分も誠が好きでアプローチをかけたりしたので、軽率なのに罪悪感を消せない人間味のあるキャラなのかななんて

 

彼女のキャラ設定に関してはムック本に詳しく描かれているのですが、明るく社交的な人物に見えて…実は精神は脆い子なので、誰にも相談できず潰れていってしまったのかな…と

 

実はスクイズOVAが2作あり、そこでは世界の母親である踊子さんが顔有りで出てくるのですが、そこでは世界は本編のように一人で抱え込むこともありませんし… 個人的には、大人がいないとああなっちゃう?的なニュアンスが含まれていたのかなと勝手に思ってます…!

 

 

私の大好きなギャルゲー・君が望む永遠で「相手を愛したからといって、自分も愛して欲しいとか。何かを要求するのはただの我儘」という言葉に感銘を受けた事がありました。

世界は想像妊娠?で子供が出来た事で、誠に要求する事が増え、さらに彼は離れていき

そしてついにはその子供を堕ろさせる。

56すという行動を選択された時に、精神が壊れ…命という大義名分を抱えて誠を56してしまったのかな…と考えました。

他にはずっと幼い事から一緒にいた刹那が突然いなくなったとか原因はありますが…誰かがもっとフォローして上げれば、彼女も言葉のように救われたんじゃないかなと思いました。

ある意味人間味のある罪深い女の子ですが、青春群像恋愛ドラマを作る上で欠かせない立ち位置にいた子なので、俺は嫌いにはなれなかったです。

なので裏主人公と呼んでいます。

 

 

 

 

 

11.曲について

 

 

あととにかくスクールデイズは、原作もそうなのですが曲がとにかく良い!

ギャルゲの中でも最高峰レベルだと思ってます!

OPのイノセントブルーの作詞&ボーカルはREMさんという方なのですが、別名義はKIRIKOましろゆきといったPCゲームソンガーの超大御所の方です!

 

原作PCゲーム版スクールデイズのOPは「Still I Love You ~みつめるよりは幸せ」という曲で、アニメでは最終回のEDに使われた曲が実は主題歌的な立ち位置にあって、その歌詞&ボーカルもKIRIKOさんです!

本当に素晴らしい曲を描いたり歌ったりする方なので、個人的に推しています!

 

他のPCゲーの曲でしたら、

いたいけな彼女、ひだりてみぎて/ましろゆき」

月陽炎、宵待姫/KIRIKO」辺りが特に好きです…!

アニメ版スクイズの主題歌・イノセントブルーもフルで聴くとさらに魅力がUPする名曲ですので、大好きな曲です…!

 

アニメ版で他に使われた曲も素晴らしく

「涙の理由/栗林みなみ」

「記憶の海/yuzuca*」等々…劇中を大きく盛り上げてくれました…!

他のED曲もほんわかしたりほんのりちょっとせつないものが多く、大好きです…!

 

 

 

 

 

12.まとめ

 

 

という事で

「第1弾・スクールデイズを見た事が無い人に勧める記事」

「第2弾・ムック本に書かれていたスタッフインタビューをまとめた記事」に続き

「第3弾・個人的な評価・オススメ見所集」をまとめていなかったので…最後にまとめさせて頂きました…!

 

 

自分としてはひっそりとこのアニメを楽しめればいいかな…!と思っていたのですが、近年クリスマスになると毎年生配信される人気?アニメになって、反響を見ている内に… 確かに性格が悪いキャラは出てくるけど、決して純粋な悪ではなく、家庭の事情、又は周りの大人やスタッフが描きたかったものの上で、ああいう表現になった部分もあるという…

 

弁護ではありませんが、奥深さを1mmでも言いたかったので、今回記事にしました…!

個人的にドラマ的演出が神懸っている部分がある不思議なギャルゲーアニメとして大好きなので、これからも応援していきます!

 

 

ムック本に書かれた事が全て正解!というわけではないと思いますが、こんなにもスタッフに愛されて考え抜かれてSchool Daysは作られたのだと言いたくて、今回はムック本の記事も作りました…!

色褪せない恋愛アニメとして…クリスマスの時期になったら是非思い出してみるのもいいかも…です…!

 

 

SchoolDays (スクールデイズ)はdアニメストアで本編・OVA2作共見れますので、そちらをオススメさせて頂きます~!

 

青春群像劇恋愛アニメ・スクイズを是非どうぞ~

 

 

 

 

 

13.おまけ

 

 

 

またこのアニメを評価する際に、当時ヤンデレ描写で話題になった脚本家さんのアニメや同僚ライターさんのアニメもレビューしました!

よければそちらも!

 

 

 

Gift 〜eternal rainbow〜・というギャルゲーアニメを観たので紹介&批評をしました

https://aikawa-nagisav.hatenablog.com/entry/2020/12/15/000000_1 

 

 

Φふぁいなる・あぷろーち・というギャルゲーアニメを観たので紹介&批評をしました

https://aikawa-nagisav.hatenablog.com/entry/2020/12/16/230316