監督
山本天志
シリーズ構成
長谷川勝己
脚本
長谷川勝己、水越保
キャラクターデザイン
島沢ノリ子、伊部由起子
アニメーション制作
トライネットエンタテインメント、ZEXCS
製作
Φなる・あぷろーち製作委員会
放送期間
2004年10月 - 12月
話数
全13話(15分アニメ形式)
Φなる・あぷろーちを視聴して
1.どういうアニメ?
小学生の頃に両親が事故で亡くなり、それ以来妹と二人で暮らしていた主人公の元へ、突然許嫁と名乗る女の子が空から窓を蹴破ってやってくる導入から始まります
所々ギャグシーンを挟みつつ、根底では決められた運命を打ち破るために努力する人々を描いたギャルゲアニメになります
2.見所は?
許嫁と名乗る女の子・益田 西守歌(茶髪・通称しずかちゃん)は、かなり前向きな性格をしており、主人公のためなら炊事・洗濯・掃除等なんでも出来て、褒められるとチューをせがむお嬢様系ヒロインです
ただいつも笑顔で、主人公に拒まれたり嫌な顔をされてもニコニコとしておりどことなく陰が見える女の子でした。
他の女同級生やヒロインとも仲が良く決して対立をしないタイプで、大変優しい子なのですが、なぜ許嫁として主人公の元にやってきたのかが後半スポットを当てられます 1
0話から色々判明するのですが、そこでの西守歌が告白するシーンがかなり良くて、西守歌ちゃんも一人の女の子としてしっかり描写されていて、素晴らしいアニメだと感心しました。
いつもニコニコしている女の子でも、本当は辛かったり、落ち込んだり、でも前向きに生きたい。
そんな描写を積み上げてきたアニメなので、とても人間味を感じて大好きなアニメになりました!
3.脚本について
このアニメのシリーズ構成は長谷川勝己さんという方で、なんとこの方も脚本家事務所ぶらざあのっぽ出身の方です!
他の担当アニメ作品は、「ベイブレードGレボリューション・メタルファイトベイブレード」「乙女はお姉さまに恋してる」「バトルスピリッツ ダブルドライブ」等々…
少年向けホビーアニメに関わる事も多かったり、この当時はギャルゲアニメの構成をする事もあったみたいです
個人的には「ベイブレードGレボリューション」という作品がめちゃくちゃ好きで、競技アニメの中でも群を抜いて傑作だと断言するくらいクオリティが高いと推しています!
ベイブレードGレボリューションという作品は、世界王者になった後の主人公チームメンバーがそれぞれ別チームで戦うという内容なのですが
元チャンピオンとしての苦悩、チームメイトとのぶつかり合い、楽しさとは何なのか。かなりしっかり描写されていて、人間味が濃い作品です
Φなる・あぷろーちでもやけに主人公が意地になったりする所がGレボと似てたりするので、正直嫌なキャラ(キツイ言葉でいうとク〇ガキ笑)と感じる場面もあったりするのですが… その積み重ねのおかげで最終話の感動があったりするので、成長物語として見やすかったりしました
あΦなる・あぷろーちもそういう骨太なキャラを男キャラとして用意しつつ、ヒロインは王道な感じで仕上げているので、ちゃんと自分の作風を理解して抑えているんだなぁと感じました。ギャグシーンは弾けてましたがw
4.作画について
作画に関しては元デザインは西又葵さんでしたので… 個人的にはOPを見た時は独特で人を選ぶかも…と感じましたが、アニメ本編は表情が豊かだったり、かなり繊細な髪描写をなさっていてクオリティは高いと感心しました…!
SDキャラでのギャグシーンも多く、楽しく視聴出来ました!
5.演出について
演出も例の告白シーンとも凝ってましたし、所々わびさびが効いたシーンもあり素晴らしい…と感動しました…!
ただシリアス回があまりのもスタッフの力量がありすぎて、別アニメ並に落差があったりするので不思議な感じでしたw
そっちだけでも別アニメが作れそうなぐらい硬派でした
6.好きなキャラについて
個人的にはやはり西守歌ちゃんが一番気になりました
実は1話のEDの段階で、ずっと落ち込んだ顔でSDキャラが歩くという演出をなさっていて、一体どういった事情があるのだろうとずっと気になりながら視聴しました
そして告白シーンに繋がるのですが
あのシーンで等身大の女の子だという事が分かって、ついつい涙腺が緩んじゃいました…!
それ以降の展開も良くて、かなり気に入ったキャラになりました…!
他のヒロインや、妹ちゃんも可愛いのですが…西守歌ちゃんの陰がありながらも前向きな所が特に好きです…!
7.曲について
曲はOPもEDも最高です…!OPや挿入歌の作曲はなんとあの影山ヒロノブさんがなさっていながらも、ハートフルなギャルゲソングに仕上がっていて何度も聞きたくなる出来でした…!個人的にはサビにハマりました…!
EDは橋本みゆきさん作曲の「Love,Fate,Love」で
とにかくこの「Love,Fate,Love」という曲が大好きで、長年聴いてました…!
作詞も橋本みゆきさんがなさっていて、ドラマティックな流れやしっとりとした愛情描写が素敵で…もうスーパーギャルゲーソング!という感じで推しです!
橋本みゆきさんは本当に素晴らしい歌手だと思います…!
8.まとめ
という事でΦなる・あぷろーちというギャルゲーアニメのレビューをさせて頂きました…!
当時でも珍しい15分アニメ×13話という形式で作られていて、それなのにかなりドラマティックで尚且つギャグ描写がテンポよく挟まれているので、スタッフの力量を感じる事が出来るアニメでした!
サクっと見れながらも、西守歌ちゃんの描写が丁寧な作品だったで、ギャルゲーアニメの中でも出来が良かったと思いました…!
ギャグ描写はSDキャラが良く動き、今でしたらPC美少女ゲーム界の帝王ゆずソフトの作風の系譜に繋がっているともいえる?このアニメ。
よろしければ是非どうぞ~
9.配信サイト
Φなる・あぷろーち 第一話
dアニメストアでも配信されているのですが、バンダイチャンネルなら1話だけ見れるのでリンクを貼らせて頂きます…!
1話はギャグ描写多めですが、3話辺りからガチシリアス描写も入るので、その辺りからもオススメです~
10.おまけ
この記事は、2007年アニメ版スクールデイズの記事を特集するために視聴した経緯もあるので、そちらと比較してレビューしたものもあります。
よろしければ是非どうぞ!
アニメ版SchoolDays (スクールデイズ)を極力ネタバレせずに、初見の方に推しポイントを紹介
https://aikawa-nagisav.hatenablog.com/entry/2020/12/24/183232
アニメ版SchoolDays (スクールデイズ)を紹介&批評をしました
https://aikawa-nagisav.hatenablog.com/entry/2021/01/02/011520